『プルーストを読む生活』を読む生活


分厚い本を買った。
柿内正午さんの『プルーストを読む生活』。



分厚い本が手元にあることが、こんなに嬉しいなんて。
まだまだ読める、ということが幸せに思えるなんて。

小説じゃない、というのも大きい。
これは本を読む人の日記だ。


日記を、作品として、買う。
(私にしては大きな買い物だった)
その価値が、ここにはある。

人の個人的な毎日って、面白いんだよな。
そしてこの人の文章は面白いし少し読んだだけでウンウン唸らせられる。


本が好きになってよかったなあ。
考えることが好きでよかったなあ。


会ったこともない人の文章に何度も救われている。
本を読み、その中で自分の味方やヒーローに出会う。

本に限らず、何かに出会うことは、世界に味方を増やす作業だと思っている。


かっこいい人に出会うと、生きる希望が湧く。私もこんなかっこいい人になりたいと渇望する。


私のこの超個人的な文章も、いつか誰かのちいさな光となる日がくるのかな。くるといいな。

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