私は何者にもならない


朝井リョウさんの小説『何者』を大学生の時に読んで、衝撃を受けた記憶がずっと頭のどこかにある。
(すんごい面白いので未読の方はぜひ)


何者でもない自分が情けなくなって、焦って何かをしなくてはと思ってしまいがちだし、きっと多くの人がその葛藤の中で生きている。


でも。

自分が自分として生まれたこと。
自分が自分として死んでゆくこと。

ただそれだけでしかないんだよなあ、と。

そんな当たり前のことを忘れそうになるから、何度も思い出さなくてはいけない。



どんな場所にいて、どんな人と結ばれて、どんな仕事をして、どんな趣味があっても

私は私にしかなれないし
それ自体が、かけがえのない価値あるものなのだということ。


まあやりたいことは山ほどあるし、それができる場所にいかなくてはと思うし、憧れの人に近づく努力をしていたいと思う日々だけど。

だめな自分も頑張ってる自分もまるごと抱きしめて、自分が自分であることを祝って生きていきたい。


命の輝きは、全てに宿る。

瞳や、顔つき、表情、仕草、言葉、声、姿勢、目線、、、


生きることを心の底から楽しんで、時にはちゃんと悲しんで、ちゃんと怒って。

きっとその先に、魂で共鳴するような出会いとか、自分だからこそできることとか、そういうものがきっと待ってるから。



私は今日も
今日の私を生きるよ。


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