手の中の秘密基地
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詩

2022.03.29 10:13

見えない君へ

理想にさようならもう自分を知るしかないのただひかるだけ見つかるために見つけるためにぼやけていくイメージどんな出会い方でどんな瞳で私を知ってくれるのだろう焦らずに待つことを覚えて星を旅する鼻歌は君を見つめる魔法

2022.03.18 12:42

あいが あるここに あるいのちたちが ひかっているここにもそこにも ひかっているあくいや ぞうおも あるけれどたぶん それらももともとは あいかなしいねぜんぶほんとは あいなのにねでも きみがひかっていてうれしい

2022.02.23 11:10

旅をする木

私は木です幹の太い広葉樹私は木だから歩くことも飛ぶこともできませんどこへも行ける風さんがうらやましいといつもふてくされていました昨日まではでも私は気づいたのです木が歩いたっていいじゃないかとやり方はまだわからないけれど心がそう言うのだからきっとやれると思うのです私は旅をする木になりますふらりふらりと散歩して出会えた仲間を木陰で休ませられるようなそんな木に

2022.02.01 04:22

ひかるよ

星が またたくぼくのひかりはいつ どこで 瞬く?ぼくには ほんとは今 しかないのにきみは まだ 眠ってるみたいでも ぼくは信じてるからきみが きっと あの未来にいることだから 待つよだれにも 隠れてきみにだけひかるよ

2022.01.15 14:38

わからない

わからないそれでいいもっともっとわからなくなれわかったふりをしていたことに気づけ私たちはほんとうはみんなばらばらでなのにひとところに生きているのだわからないことは前提なのだ

2022.01.11 13:43

海の底へ

海を前に立ちすくむ言葉で海は描けないそれでも僕は言葉で海の底へ向かいたい美しいもので溢れる世界は幸せで残酷だ存在の肯定と深淵への希求僕が僕として生きて死ぬことどうか諦めないでくれどんなに世界が残酷でもどんなに孤独でも光は闇の中にある

2022.01.02 13:07

ひとりぼっち

そうか 君も ひとりぼっちなのか僕だけだって思ってた声の届かないクジラ僕も 君も言葉は無力でどんなふうに語りかけたらいいのかないつか君と本当のことを話せる日が来るのかな諦めなくちゃいけないのかな今はただ笑いかけることしかできなくて歯痒さが心に積もるもし僕が魂震わせ歌えたら君を音で包んであげられるのにな僕らは違う世界を見てる目と目が合わないそれでもそばにいることの本質はどこに

2021.12.29 11:07
2021.12.25 15:47

僕たち金魚

逃げろ逃げろ網につかまらないように掬われないようにいつだってアクセス僕たち金魚置いてかないで追いつかないで自由なんてない買われたってもっと地獄動かなきゃいい死んだフリさ絶望だけはしないでおくれ考えるんだ僕たち金魚そこは宇宙か逃げられないね

2021.12.20 14:51

爆音

爆音で塞ぐ正しさなんて欲しくない放っておいてくれよお前と俺は違うんだ説教はもうたくさんだどうだっていい

2021.12.16 11:45

制裁

きっとまた裁かれる間違ってる? ああ そうだよ僕は間違ってるでもそれは君も同じだろ?世界は僕を許さない僕は 僕が許す世界を 君を 僕が許すよ全部僕の中にある深く暗い海の底大丈夫 ここは静かだ僕がいる それだけだ

2021.12.04 11:56

記憶

ここにはかつて森があった美しい鳥たちや草木の暮らす森が時はうつろう記憶は曖昧になってひとつ、またひとつとパズルのピースがはがれ落ち、消えてゆく私はここに立っているちいさな息をくり返して私のいる星の名を遠くの君はなんと呼ぶだろう私がいたことも君がいたことも森の吐息もいつかすべて 消える

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